2010年 07月 16日
酒座てんまみち
このお店のオーナー・中上哲男さんと私とは16、7年前からの知り合いで、2年前に亡くなった「田心房」の松崎さんの師匠でもあり、その松崎さんに紹介してもらったのが最初の出会いです。
今でこそ店舗数は減ったものの、当時は大阪市内や芦屋に5、6軒の店舗を持つ「阿田(おでん)グループ」のオーナーで、関西では地酒業界の第一人者ともいうべき方でした。
むろんエピソードも非常に多く(笑)、全国の酒蔵を何度も訪ね歩いて納得がいかないことがあると蔵元や杜氏さんと激論を交わすことなどしょっちゅうで、さんざんやり込められた杜氏さんは数知れず…。
そんな噂は全国を駆け巡り、日本中の酒蔵で彼の名を知らない者はいないとも言われた人です。
実際にこの私も昔に、あるお酒の管理温度のことでこっぴどく叱られたこともありました。(苦笑)
昨日は待ち合わせの時刻よりも30分ほど早目に同店に到着したので店内にて中上さんと酒談義を交わしましたが、齢60歳を過ぎた今でも鼻息は荒い荒い!(笑)
かつての“中上節”は今もなお健在ですわ。
そうこうしている内に、まず成子杜氏(=なるっち)が来店、さらに遅れること20分ほどで山野社長が到着し、まずは「金賞受賞、おめでとうございます!」
「酒座てんまみち」には日本中の銘酒が揃っておりますが、その中に今年は「さか松」と「寝屋の長者」のそれぞれ金賞受賞酒も仲間入り。
中上さんからも高い評価を頂いて私の両端に座っているお二人さんは上機嫌。
山野社長は中上さんとはこの日が初対面でしたが、当然ながらこの業界には共通の知人が多く、二人の会話は大いに盛り上がり、日頃聞けないような某蔵元のナイショ話なども色々と伺い、楽しい時間を過ごさせて頂きました。
さて、この中上さん。
ご自身の商売以上に本気で日本酒業界を盛り上げようとされていて、特にずっと以前から提唱されている『大阪の酒蔵を元気付けよう!』には私も同感。
この日、このお二人をお連れしたのもその為で、今後もイイお付き合いをしてもらえれば私としても喜ばしい限りです。
中上社長、どうぞ宜しくお願いしますよ。(笑)