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頑張ってや、お婆ちゃん!

一昨日のこと。
銀行へ入金に行った後、丁度お腹も空いていたので帰り道の途中にある「王将」へ。
駐車場に車を停めて店へ向かうと、一人の老婆が入り口のドアの前から店内に向かって「どなたか開けてくださーい!」と叫んでおりました。

ご本人にすれば精一杯の声を張り上げているつもりなんでしょうが、何せご高齢ゆえにガラスの扉で閉ざされた、昼飯時でガヤガヤした店内に届くはずも無く…、とはいえその様子は店内に居たお客さん達からは丸見えなんですから誰ぞ一人くらい助け舟を出してやってもよさそうなものを、、、人情紙風船ですわ。。。(苦笑)

そこへ偶然出くわしたカタチとなった私が、そのお婆ちゃんをエスコートして入店。
店内は満席なのでしばし待たされましたが、約5分後に一番奥の4人掛けのテーブルが空き、店員さんが先に入店した私を案内しようとしたので「オレ、このお婆ちゃんと相席でエエで」

かくして、私とお婆ちゃんとのランチ・デートの始まり始まりィーとなりました。
テーブルには向かい合わせで座り、私は麻婆豆腐と餃子とライス、お婆ちゃんは中華丼をオーダー。

あらためて正面から見ると、先年に亡くなった私の祖母にどことなく似ているこのお婆ちゃん。
つい親しみが湧いてきて色々と訊ねました。

昭和2年5月、徳島県生まれの83歳。
以前は大阪府南部の柏原市に住んでいて、今年になって枚方市へ引越してきたらしい。
同い年だったご主人を13年前に亡くされて、今は独り住まいではあるものの、比較的近所に娘さんがいらっしゃって世話をして下さっているとか。
とは言え、「できるだけ自分のことは自分でするように!」と言い渡されているそうですが…。
また、他に息子さんが二人いて、その内の鳥取市に住んでいる息子さんがたまに訪ねに来ては部屋をきれいに掃除をしてくれるらしく、この話題になるとすごく嬉しそうに顔をほころばせていました。

もっともっと話をしたかったんですが、店のことが気懸かりだったので途中で切り上げて、まだ食べているお婆ちゃんを残して「王将」を後にしました。

レジのおネエちゃんには「お婆ちゃんが店を出るまでしっかり面倒見たってや」と言い含めておきましたが、その後の老婆の行方は誰も知らない。。。(笑)


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元気でな、お婆ちゃん!
by hirakata-kandaya | 2010-12-29 01:12 | 日々の徒然